江戸時代も前から続く伝統製法で塩作りを行う『ましゅ屋』

徳之島伊仙町犬田布(いぬたぶ)集落に工場を構える「ましゅ屋」。奄美群島,徳之島,伊仙町,ましゅ屋,水本さん,塩
「ましゅ屋」。このネーミング気になりませんか。徳之島では「塩」のことを「ましゅ」と呼ぶそう。この「ましゅ」を世の中に広める思いで店名に反映させたのが「ましゅ屋」です。私たち人間にとって欠かせない「塩」。その貴重な塩を江戸時代も前から(100年以上前)の伝統製法で守り続けてきている「ましゅ屋」をご紹介してまいります。

▼ましゅ屋の「塩作り」に欠かせない3要素

① 夕陽が沈む海の潮溜まりを使うこと


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ましゅ屋では塩作りには潮溜まりの海水を使っています。その潮溜まりは太陽の光を浴びる時間が長ければ長いほど濃縮な塩になります。よって長時間太陽に当たることが塩作りには欠かせないのだとか。

 

② 川が近くにないこと


純粋な塩を作るには、淡水が混じってはいけません。塩作りをする工場近くに川がないことも濃度の高い塩を作る上で欠かせないそう。

 

③ 塩作りの途中、雨や台風にならないこと


何日も太陽を浴びた濃縮された潮溜まりの海水を使っているので、途中で雨が降ったら台無しになるのだとか。大変、手間暇がかかる作業と同時に運任せでもあると言えます。

 

▼実際に塩が出来るまでの工程を見ていきましょう。



◎まず蒔を燃やします。

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海水を沸騰させる為に蒔を燃やします。この時に使う蒔の量は軽トラ荷台1台分とか。

◎窯に海水を入れます。
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1回に使用する水量は600ℓ。ここから取れる塩の量は、13-4キロほど。

◎注水した海水を煮詰めます。
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このように白い湯煙りが立ってきたら沸騰している証拠。20時間煮込みますがその間、水面に浮かんでくる灰汁を取り続けます。

◎海水がなくなったら塩の出来上がり。
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通常の塩よりキメが粗いのが特徴。海の成分であるカルシウムやカリウム、鉄分、亜鉛、マグネシウムなどの微量栄養素を含んでおり、精製された塩には出せないまろやかさが特徴です。

▼実際の商品

ちなみに徳之島、中でも伊仙町は子宝&長寿日本一の島。ひょっとしたら、ましゅ屋の塩に何か秘密が隠されているのかもしれません。徳之島に行った際には、必ず買うべき商品です。

 

基本情報

・施設名:ましゅ屋
・営業時間:12時~18時
・定休日:不定休
・住所:鹿児島県大島郡伊仙町犬田布1289
・電話番号: 0997-86-9341
・駐車場:有
・住所:鹿児島県大島郡伊仙町犬田布1289

鹿児島県大島郡伊仙町犬田布1289

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